フィットネスインストラクターのプロ意識

お客様に食べ物を提供するには調理師や食品衛生責任者、防火管理者という資格が必要になります。

中古の品物を扱うには古物商が必要になります。

人や物を運ぶには第二種運転免許や運行管理者資格、そして当然、運転免許も必要です。

医師や美容師なども資格なしには、開業することはできません。

しかし、私たちの国、日本では資格を持っていなくても仕事をすることが出来る職業はたくさんあります。

整体師や美容セラピスト、フィットネスインストラクターなどは、国家資格を持っていなくてもビジネスを行うことができます。

資格があったとしても民間資格がほとんどです。

介護系のお仕事でも人不足から募集要項に「資格がなくてもOK」と記載されているところもあります。

私は以前よりも資格ビジネスは、下火になってきていると感じています。

私の経験では、資格を有していなければ、ビジネスをすることが出来ないと思っている人の方が多いように感じます。

しかし、資格がなくてもビジネスを始めることが出来ることから、

「誰でも簡単にできる」

と考え僅かな経験や民間資格を取得するだけで仕事を始めてしまう人もいます。

民間資格を取得することが出来るスクールの中には、素晴らしい指導をするスクールもあり、

受講生に厳しくプロ意識を持つことの重要性を指導するスクールもあります。

もちろん資格を持たなくても、素晴らしい仕事をする人もたくさんいます。

しかし、その逆もあります。

実力が伴っていないにも関わらずビジネスを始め、知人や友人だけをお客様にして初期段階で上手くいってしまうと、

人は悪気なしに怠慢になってしまいます。

そこでいつでも見直す必要があるのが

『プロ意識』

です。

誤魔化しのプロになっていないか?

私は、数社のフィットネスクラブでインストラクターをしていましたが、

先輩インストラクターの中には会員さんにトレーニングのことなど知らないことを聞かれると、適当なことを答える

“誤魔化しのプロ”

のような方もいました。

このブログをお読みの方は経営者の方が多いことと思います。

ご自身では、プロ意識が強いことと思います。

しかし、従業員の方のプロ意識はいかがでしょうか?

ご自身のプロ意識の確認とスタッフの皆さんのプロ意識をどう育てるか?

プロ意識とは?

私が考えるプロとして必要なものは、次の3つです。

1、能力・スキル・技術

お客様のニーズに答えることが出来る専門知識を持っているのか?

専門知識を自らの手で知恵へと変えることが出来ているのか?

2、人格

能力・スキル・技術が十分あったとしても、その人の性格や言葉遣い、責任感等に問題があれば、仕事を依頼することは出来ません。

3、学んだ知識をや経験を常にブラッシュアップしているか?

学んだ知識や技術を常にインプットとアウトプットを繰り返し、よりレベルの高いものへと昇華させる努力をしている人には目には見えない魅力があります。

いかがでしょうか?

簡単に言えば、

「あなたは自分自身であなたの顧客になりたいですか?」

「あなたやあなたのスクールのスタッフの姿を見て、多くの人はがどう思いますか?」

ということをいつも客観的に見ていれば、プロ意識は自ずと沸いてくるはずです。

ファンであるコアなお客様は、私たちの至らない点や改善すべきことまで許してくれてしまいます。

お客様に甘やかされていることに気づかず、プロ意識とは相反する、誤魔化しのプロになっていませんか?

あなたはプロとして仕事をしていると胸を張って言えますか?

あなた自身がより高いプロ意識を持つためにはどうすれば良いのか?

スタッフの皆さんにプロ意識を持っていただくためには、どうすれば良いのか?

プロ意識の育み方

私の答えはこうです。

1、あなた自身がより高いプロ意識を持つためにはどうすれば良いのか?

“常に緊張する相手、場所で仕事をすること、叱ってくれる人を持つこと”

2、スタッフの皆さんにプロ意識を持っていただくためには、どうすれば良いのか?

私はスタッフに自分と同じようにプロ意識を持ってもらおうとは思っていません。

パートナーシップさえ持ってくれていれば良いと思っていますが、敢えてスタッ

フにプロ意識を持ってもらおうとするのであれば、

“自分自身が妥協せず努力している背中を見ていただく、高いプロ意識を見せる”

ということです。

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