
24時間フィットネスを経営することのデメリットと将来性
24時間フィットネスのフランチャイズ市場は、成熟期に入り、以前のような爆発的な成長は見込めません。 ジムの数は増え、飽和状態になり、価格競争が止まりません。 しかし、24時間フィットネスの運営コストは膨大なお金がかかっています。 24時間開いていることが当たり前となった今、付加価値として顧客から「選んでいただける」理由を明確に持っていない24時間フィットネスに未来はありません。
24時間フィットネスのフランチャイズ市場は、成熟期に入り、以前のような爆発的な成長は見込めません。 ジムの数は増え、飽和状態になり、価格競争が止まりません。 しかし、24時間フィットネスの運営コストは膨大なお金がかかっています。 24時間開いていることが当たり前となった今、付加価値として顧客から「選んでいただける」理由を明確に持っていない24時間フィットネスに未来はありません。
日本に運動する人が増えると、社会全体に多くの良い影響がもたらされることが予測できます。 運動する人が増えると日本の労働生産が上がり経済が活性化します。 健康な人が増えるだけで医療費や介護費用も軽減し、個々の税負担も減少します。 また、高齢者のフレイル、孤独死などの防止にもなり、子育て力も上がり、子供たちの体力向上や健全な育成にもつながります。 フィットネスクラブ、スポーツジム、運動指導者の使命は日本に運動をする人を一人でも多く増やすことです。
「健康な従業員こそが収益性の高い会社を作る」ことは当然です。 企業でなくても健康でないと人は、何もできません。 運動不足が原因となる疾患や鬱などで従業員が休んだり、入院したり、退職したりするというのは、実によく耳にします。 しかし運動に興味のない人、運動が嫌いな人も多く、従業員自身が健康を意識して生活習慣を改善し、日常的に運動を行うのは非常に難しいかと思います。 企業がより利益を生むためには、健康、運動を従業員任せにするのではなく、企業が健康と運動に関する取り組みを行い、従業員の健康意識向上と運動不足を解消することが重要です。 社内だけでは解決方法が見つからな場合は、フィットネスクラブ、運動指導者の協力を得て改善に努める必要があります。 「健康経営」はもう一歩踏み込むべきではないでしょうか。
フィットネス業界の問題点を解決するには、どうすれば良いでしょうか? スポーツマネジメントに精通していない企業が出店していることや現場のマネジメント不在、現場にビジネス感覚がないスタッフを設置していることが売り上げ意識を希薄にしていることが問題だと考えます。 「フィットネスクラブの基本的な価値」とはどのようなものかを考え、業界内全体で問題を解決する必要があります。 知識のある質の良いインストラクター、トレーナーを増やし、やりがいや、魅力を伝え、「インストラクターになりたい」という人を増やすことも非常に重要です。 そして適切なマネジメントを行うことで現場スタッフから売り上げ意識を持つことが大事ではないでしょうか。
24時間フィットネスの競争は激化し、経営が困難な店舗やロイヤリティのパーセンテージの高いFCの店舗は淘汰されることが予測できます。財源力があり新しいサービスを企画することができる大規模な直営店や地域に根ざした小規模な店舗が生き残ることが予測されます。 既に文化となった24時間営業はなくなることはないと思いますが、中には営業時間を縮小するジムも出てくるかと思います。 パーソナルトレーニングや他ジムにはないサービスなど、差別化を図ることができた24時間フィットネスだけが生き残ることができるでしょう。 24時間フィットネスの中にも女性専用、シニア向け、リハビリ専用、何かのスポーツに特化したジム、運動だけでなくカルチャー教室を組み合わせたようなジムなど、特定の層に特化したジムや多様性を持ったジムが生き残ることができると考えます。
フィットネス業界には、改善すべき大きな問題があります。 それは、フィットクラブ、スポーツジムは、会費という対価に見合う価値を提供していないことです。 お稽古事、スクールに置き換えて考えると成果の出ないスクールを継続する人はいません。 フィットクラブ、スポーツジムが、地域や社会から必要とされる存在になっていくためには、フィットネスクラブに求められる基本的な価値を提供していくことが必要です。これは、フィットクラブに働いている人たちの社会的地位を上げるためにも必要なことです。
高齢者とされる65歳以上が人口の約30%となっている今、フィットクラブやスポーツジムがシニア層をターゲットから外すことはできません。 若年層と高齢者であるシニア層の主客方法は異なります。 シニア層が喜ぶサービス、シニア層に伝わる広報活動が重要です。
フィットネスクラブがインバウンドをターゲットとして利益を得ることは可能です。 大阪万博に向けて、フィットネスクラブはもちろんスポーツ施設、その他、全てのビジネスにおいてインバウンドを対象に新たなサービスを提供することで利益を追求することが可能です。
フィットネスクラブが格安24時間フィットネスに勝つためには、顧客ターゲットを明確にし、独自の強みを打ち出し、価格戦略を見直し、マーケティング活動を強化し、顧客満足度を高めることが重要です。
フィットネスクラブ・スポーツム・スポーツ施設がGoogleビジネスプロフィールを活用することで更なる集客を期待することができます。