コロナの影響を受け多くのフィットネスクラブが、シニア層である多くの会員を失いました。
高齢者、初心者向けを対象にしてきたフィットネスクラブも若年層をターゲットに変更したフィットネクラブもあります。
しかしながら、高齢者とされる65歳以上が人口の約30%となっている今、シニア層をターゲットから外すことは勿体ないことです。
生涯学習、生涯スポーツは、フィットネスクラブ、スポーツジムにとって重要なキーワードです。
高齢者の社会参加は、フレイルや認知症予防になることはもちろん、地域活性となります。
本日は、フィットネスクラブ、スポーツジムが、どうすれば高齢者会員を獲得することができるか、またどのようにして退会防止を図るかを考えたいと思います。
シニア層の興味を引く
24時間営業のフィットネスクラブに加え、オンライン学習の普及により、場所や時間に縛られずに運動ができる選択肢が増えています。
この時間にここに来なければ受けることができないレッスンや体験、サービスを検討する必要があります。
多様なニーズへの対応
高齢者が運動をする目的は様々ですが、そのニーズは、健康維持、スポーツパフォーマンス向上、趣味、仲間づくりと幅広いものがあります。
全てのニーズに対応することは、非常に難しいですので、強みに特化し、他社との差別化が必要になります。
身体的制限のある方へのサービス
高齢者の中には、怪我や病気の後遺症などにより身体的に制限を持つ方もいらっしゃいます。
移動が困難だったり、トレーニング時にサポートが必要な方のにも楽しんでいただけるサービスを検討するのも一つの案です。
体験予約や入会しやすい環境づくり
IT技術の進歩に伴い何でもインターネットを通したり、パソコンやスマホ、アプリがないとできないことが増えています。
支払いに関してもキャッシュレス専用だとIT機器の操作に慣れていない人やインターネット環境が整っていない人にとっては、見学や体験の予約、オンライン入会も困難となります。
シニア層に対応できる講師の確保、教育
経験豊富なシニア層の中には、コミュニケーション能力が高く、専門性の高い講師を求める層も存在します。
広報不足
認知度の低さによりシニア層を獲得することができていないケースがあります。
インターネット内の広告主体では、認知してもらえない層も存在します。
自社のフィットネスクラブが魅力的なサービスを提供していたとしても、伝える情報の提供不足により新規顧客獲得ができていない場合があります。
公告方法の見直し、オンライン学習、出張講座、地域との連携、他業種とのコラボレーションといった様々な角度から知名度を上げることを検討する必要があります。
いかがでしょうか?
シニア層は、若年層と比較すると移動なども少なく、環境の変化が少ないです。
一度、入会していただくと長期に続き会員継続してくださる可能性があります。
是非、シニア層の新規獲得について再度ご検討ください。
次回は、シニア層会員の退会防止について考えてみたいと思います。