フィットネスクラブや複数のレッスンプログラムを提供するスポーツ施設の売り上げを上げるためには、会員数を増やすことが必須です。
私が見ている限り、ほとんどのフィットネスクラブ、スポーツジムは30年以上、集客方法が変わっていないように感じています。
「入会金0円」
「入会手数料0円」
「会費2ヵ月無料」
「1ヶ月間水素水無料」
「入会特典としてヘルスメーターとスマートウォッチプレゼント」
とディスカウント したり、何かプレゼントをしたり、お友達紹介キャンペーンをしたりと時代が止まっているように感じます。
他にはない特殊なマシンや施設があるのであれば、それを広告に使えば良いと思いますが、私は既に持っているものに付加価値を付けて伝えることが最も重要だと考えます。
フィットネスクラブやスポーツジムの顧客対象の層が広いので、より焦点を絞った対象者に向かったキャッチコピーや宣伝目をチラシやホームページなどに書けない、書きたくないということも理解できます。
でも、フィットネスクラブには、特別な目的も持った人が入会しているように思えません。
何となく「運動しないと」「痩せたい」「体を鍛えたい」という人が多く『これがしたい』と強い気持ちを持った人が来店される場所ではないと感じています。
ほとんど人が通いだしてから、マシンにハマったり、スタジオプログラムにハマったりしていることがほとんどだと思います。
マシンやレッスンプログラム自体を売りにする
フィットネスクラブのチラシは何となくのイメージだけで作られているものが多く、モデルさんも海外の方のフリー素材であったりと実際とは異なることが多いです。
フィットネスクラブは、料金の安さやキャンペーンを謳って集客することは、本来の運動する人を増やす、健康になる人を増やす、といった目的とはズレているように感じます。
イメージは大切ですが、実際のところ、現実を伝える必要があると思います。
入会してから、何かにハマる人が継続率が高いのであれば、初めからマシンやレッスンプログラムの魅力を伝えてみるのも一つの手法ではないでしょうか?
例えば、トレーニングマシンです。
トレーニングマシンのメーカーや各メーカーの特徴を知っている人は非常に少ないです。
そうであれば、逆にトレーニングマシンの特徴や効果を明確に書いた方が良いと思います。
10年以上のフィットネス愛好家だと、「どんなマシンが置いてあるのか?」を気にする人もいます。
「当ジムのトレーニングマシンは、アメリカの〇〇という50年の歴史のある老舗トレーニングマシンメーカーのものを使っています。このマシンはプロ野球選手やその他プロスポーツ選手やアスリートにも愛好家が多く、アメリカ製でありながら日本人の体形にもフィットし非常に使いやすいものです。全身をバランスよく鍛えるラインナップを揃えています。」
といった内容を伝える内容が書かれたチラシは見たことがありません。
スタジオプログラムにしても「パワー〇〇」「なんちゃらラッシュ」「ズンバ」とレッスンタイトルと短い説明を書かれてもどのようなものかはほとんど伝わりません。
例えば、スタジオプログラム一つ一つの詳細説明を書くのも一つの方法です。
「ドイツ生まれのエクササイズで、元々は軍人に向けて開発されたトレーニングプログラムですが、あるハリウッド女優が始めたことにより世界中でブレイク。フィットネス効果が非常に高く、日本でも多くのタレント、女優が行っています。筋力や持久力、柔軟性、バランス感覚など、さまざまな能力を向上させることができるので痩せたい、綺麗になりたいという女性だけでなく、アスリートの中にもトレーニングとして取り入れている選手が非常に多いです。〇〇市でこのプログラムを提供している施設は当フィットネスクラブの他に数か所しかありません。」
というように歴史や物語を書くことで、よりイメージしやすく、フィットネスクラブに入会したいというよりも、「このレッスンプログラムを受講したい」と思っていただくことが重要だと思います。
また、自分の成長を実感することが出来る喜びはどのようなものなのか?
仲間づくりや発表する場があるのか?
逆にそのようなことが苦手、嫌いな人でも大丈夫なのか?
フィットネスクラブは、ディスカウントしたり、ファジーなイメージだけでチラシやホームページを作る時代は終わっているのではないでしょうか。
既に持っているものの魅力を伝えることで更なる集客を目指すことをお勧めします。