どのようなビジネスであっても既成概念をなくし、新たな新サービスを提供する会社が大きく発展していきます。
ビジネスだけではありません。
固定概念をなくし、技術革新を進めていけばテクノロジーは進化し、スポーツはより芸術性を持ち、見ている側の感動が増します。
私がフィットネス業界に関わりだした約27年前は、
“フィットネスクラブは三種の神器で勝負する”
と言われていました。
三種の神器とは、トレーニングマシン、レッスンスタジオ、プールのことです。
この3つなくしてフィットネスクラブとは呼べない、と言われている程でした。
進化しているようでほとんど進化していないフィットネスクラブ
しかし、最近では、トレーニングマシンのみのフィットネスクラブ、トレーニングマシンとスタジオのみのフィットネスクラブも増えてまいりました。
短い時間でトレーニングを終了させるクイックフィットネス、24時間営業のフィットネスクラブ、トレッドミルのみ置いているフィットネスクラブと多様化してきましたが、私はほとんど進化していないと感じています。
WEB上で入会手続きが出来るようになったり、会員証の代わりにスマホのアプリで入館したりと、細々としたところは確かに進化していますが、3種の神器と言われていた時代から代わり映えしない状態が続いていると感じています。
トレーニングマシンが進化し、レッスンプログラムが多様化した以外、物珍しさを感じることはありません。
言い方は良くありませんが、ライバル店に勝つためには、フィットネスクラブの既成概念をぶっ壊す必要があるのではないでしょうか?
私が今まで実際に勤務したり、アドバイザーとして、フィットネスクラブ内に導入したものは次のようなものです。
・ゴルフレンジ
・整骨院
・痩身エステサロン
・ネイルサロン
・託児室
・カフェ
…と、たったこれだけです。
他の企画案は
「予算が出ない」
「スタッフが足りない」
「出来るスタッフがいない」
「成功できるか分からない」
「フィットネスクラブにそれは必要ない」
「君はビジネスを分かっていない」
という理由で却下されました。
理想的なフィットネスクラブとは?
フィットネスクラブ内には、全く活用していないスペースが余っているところもあります。
私がフィットネスクラブにあったらいいなと思う施設の一部は以下の通りです。
・3×3(スリーバイスリー)のゴール
・ダーツ
・ビリヤード台
・卓球台
・ボルダリング
・アーチェリー
・小規模ボーリング場
・ゲームセンター(無料で出来るもの、ゲームもEスポーツとスポーツ扱いになってきました)
・セルフエステルーム
・美容院
・楽器や絵といたカルチャーセンター的な講座を学ぶことができる教室
・図書室
・囲碁、将棋、麻雀等のテーブルゲームの出来る部屋
・カラオケボックス
・バッティングセンター
・病院(併設的なものでOK)
・車椅子の方も利用できるトレーニング施設
・カウンセラーに相談できる
…etc
とごく一部ですが、挙げてみました。
これはあくまでも大人向けのサービスとして頭に浮かんだものを挙げたものです。
これが子ども向けとなると、もっと幅が広がります。
こう見ると総合レジャーランドのようですが、1か所で全てのサービスを受けることが出来るとなると、そこは最高のサービスをしていると言えます。
こう書くと、また「スタッフがいない」「成功できるか分からないものにお金を出せない」と言われてしまいそうですが、トレーニングマシンの指導は僅かな時間の研修で十分に教育することが可能です。
専門技術を持ったスタッフを雇用し、そのスタッフにマシンインストラクターとして、マシンルームにも立ってもらうことも出来るはずです。
「成功できるか分からない」
成功させるんです。
成功するための方法を考えればいいだけです。
もちろん、あれもこれもやることが全てではありません。
強みに特化することも重要です。
しかし、もう一つの収益の柱、他フィットネスクラブとの大きな差別化が出来る武器を持つことを考えてみてはいかがでしょうか?
人と人とを繋ぐコミュニティ色の強いフィットネスクラブ、放課後デイサービスや就労継続支援事業が併設されているような、社会貢献、地域貢献できる施設等が併設されているフィットネスクラブがあってもよいと思います。
今までにないフィットネスクラブを創るには、今までのフィットネスクラブの既成概念をぶっ壊す必要があると思います。