日本に運動する人が増えるとどうなるか?

本日は、

『日本に運動する人が増えるとどんな良いことが起こるか?』

について考えたいと思います。

日本に運動する人が増えると、社会全体に多くの良い影響がもたらされることが予測できます。

各項目別に書いてみたいと思います。

1. 健康寿命の延伸と医療費の抑制

健康寿命とは、心身ともに健康上の問題で日常生活に制限されずに過ごせる期間のことです。

生活習慣病(糖尿病、高血圧、脂質異常症、心臓病、脳卒中など)の予防・改善につながり、健康寿命が長くなります。

これにより、国民全体の医療費や介護費が減少し、国民の税負担が軽減されます。

健康な高齢者が増えることで、社会保障制度の持続可能性が高まります。

2. 生産性の向上と経済活性化

国民の体力向上により、労働者の集中力、持続力、意欲が高まり、GDPや労働生産性が向上します。

運動習慣のある人は、欠勤率が低く、仕事のパフォーマンスが高い傾向です。
また仕事への意欲も高いです。

スポーツ用品や施設の利用が増えると関連産業の活性化につながります。

健康な人が増えることで、社会全体の活力が向上し、経済活動が活発になります。

3. メンタルヘルスの改善とQOL向上

QOLとは、最近目にすることが増えてきた言葉で生活の質や人生の質意を味する考え方です。

健康や幸福だけでなく、個人の満足度や充実感、自分らしさを重視しようという概念です。

運動はストレス解消や気分の改善に効果があり、うつ病や不安症などの精神疾患のリスクを軽減します。

先ほどの項目と重複しますが、うつ病が減るだけで日本の生産性は高くなります。

運動は爽快感や達成感を得やすく、自己肯定感が高まります。

睡眠の質の向上、疲労感の軽減など、日々の生活の質も向上します。

地域社会でのスポーツ活動や交流が増えることで、社会的なつながりが強化され、高齢者などの見守りや孤独感(孤独死)の解消にもつながります。

4. 介護予防と自立支援

これは本当に年々、若年化して考えた方が良いと思っています。

個人的な考えですが、介護予防は30代から考えるべきだと思っています。

長年の行動の癖は、そうそう簡単に変わるものではありませんので、50代、60代になってから急に運動しなさいと言われても、急にコミュニティに参加しろと言われてもなかなか行動に移すことができる人はいません。

高齢期の運動能力低下、筋力低下やバランス能力の低下を予防し、サルコペニアを防ぐことも大切ですが、人との関りを断ってしまうフレイル状態になることはもっといけません。

運動は、寝たきりや要介護状態になるリスクを減らします。

日常的に運動することで、日常生活動作がスムーズになり、自立した生活を送れる期間が長くなります。

5. 社会全体の活性化と連帯感の醸成

私もスポーツジムを経営していますが、コロナ以降このことに関しては、消極的になっていると反省しているのですが、スポーツ指導者、施設は運動による社会貢献が必要だと思っています。

スポーツを通じた地域活動やボランティア活動が活発化することで、地域社会が活性化します。

世代間の交流やコミュニケーションが促進され、社会全体の連帯感や一体感が生まれ、子を持つ親の子育て力の向上、子供たちの体力向上や健全な育成にもつながります。

6. 医療費以外のコスト削減

運動をすれば、フィジカル面の肉体的な能力だけでなく、反射神経や注意力、判断力が維持、向上します。
多くの人の反射神経、注意力、判断力が向上すれば、交通事故や労働災害の減少を期待することができます。

いかがでしょうか。

運動といっても単に個人が痩せる、健康にということだけでなく、日本社会全体が良くなり、結果として私たち一人一人の経済的な負担軽減などにも影響があります。

そしてより豊かな人生を送ることに繋がっています。

これはもう運動をする人を増やす以外にないのではないでしょうか。

フィットネスクラブ、スポーツジム、運動指導者の使命は日本に運動をする人を一人でも多く増やすことではないでしょうか?