マシンピラティスジムが全国的に急増しています。
私が住む地域だけでも今年に入ってから数軒のマシンピラティスジムがオーオウンしました。
大手チェーンが多数店舗を展開しており、新規参入も続いています。
フィットネスクラブ、スポーツジム同様、飽和状態にあるマシンピラティスジムは今後はどうなっていくでしょうか?
本日は、マシンピラティスジムの今後について考えてみたいと思います。
ピラティスとは、発案者のジョセフピラティス氏の名前でもあります。
あまり知られていませんが、ジョセフピラティス氏は、ボディビルや体操も行っていました。
プロボクサーでもあり、若い頃は、護身術の指導で生計を立てていたと言われいます。
エアロビクスも軍隊発祥のエクササイズですが、ピラティスも第一次世界大戦、第二次世界大戦時にドイツで発祥したエクササイズです。
話を戻します。
24時間フィットネス、マシンピラティスジムは、フィットネス業界全体のトレンドでもありますが、飽和状態にある今、どちらも二極化することは間違いないと思います。
大手企業は、低価格・大量展開
体力のある大手企業は、駅前や商業施設内など、アクセスの良い場所に多数出店し、手軽さを売りにすることが予測されます。
コンビニエンスストアの2階に展開していく企業もあるかと思います。
レッスン内容は、グループレッスン中心で一度に多くの人を指導するというスタイルがメインになっていくと思います。
運営の効率化と入会や退会の手続きや入館管理等に対してIT活用が鍵となるかと思います。
しかし、価格競争に巻き込まれやすく、サービス内容での差別化が難しいという点が課題となると思います。
格安の自宅用ピラティスマシンも続々と販売されていますので、トレーニング方法を覚えた方は指導が必要なくなるということもありますので、インストラクターの質と数を確保し続けることも大きな課題となるかと思います。
私は3年以内にピラティスマシンが、フリマアプリに溢れ、中古マシンが格安にて販売されることを予想しています。
個人事業は高付加価値・専門特化
小規模、個人事業としてピラティスを行っている店舗は、パーソナルレッスンや少人数制のセミプライベートレッスンに特化しているところが多いです。
これはスペース的な問題もあると思いますが、大手に勝つためには必要な方策になります。
特定のターゲットに絞った宣伝も必要だと思います。
例えば、産後ケア、アスリートのパフォーマンス向上、高齢者の機能改善、特定の疾患を持つ人向けのリハビリなどが考えられます。
ピラティスのインストラクターだけではなく、整体、理学療法、栄養指導など、別のプロフェッショナルとコラボしたサービスも増えると思います。
大手では、インストラクターが次々と変わる可能性がありますが、小規模、個人事業では、インストラクターの専門性、実績、ブランディングが非常に重要となると考えます。
スタイルや指導技術、接客テクニックと様々な要素が求められます。
大手企業のように低価格で提供できないため、集客方法が課題となります。
大手、小規模でも導入することで差別化
導入するのに費用がかかるものも多々ありますが、大手でも小規模・個人事業でも導入することで他店舗と差別化することができるものもあります。
・スタジオでのレッスンとオンラインでの自宅向けレッスンや個別指導を組み合わせる。
・レッスン予約、支払い等の管理をアプリでスムーズに行える仕組みを作る。
・AIを活用した姿勢分析、柔軟性分析といった個々の身体の状態に合わせたトレーニングメニューの提案。
・ウェアラブルデバイスからのデータ(心拍数、消費カロリーなど)と連携し、よりパーソナライズされた指導や効果測定を行う。
・VR、ARを活用したレッスンを行うことより、仮想空間でのレッスンや、より没入感のあるレッスン体験を提供する。
・女性に人気のイメージの強いピラティスですが、男性専門ピラティスジムというものも現れるかもしれません。
・企業が福利厚生として、社内にピラティスマシンを導入し、指導者が必要なケースも出てくるでしょう。
パーソナルピラティスでは、難しいかもしれませんが、単に運動する場だけでなく、会員同士の交流やイベントを通じて、コミュニティを形成することで、顧客満足度や継続率を高めることも必要になるかと思います。
当然のことながら、店舗デザインと雰囲気、清潔感も重要となります。
私の住む地域には、格安24時間フィットネスの隣にマシンピラティスジムがでっきました。
清潔感を大きな差別化となると思います。
いかがでしょうか?
2025年以降のマシンピラティスジムは、成長の余地はまだあるものの、競争は一層激化し、淘汰が進むと考えられます。
単純なマシンピラティス提供だけでは生き残りが難しくなることは容易に予想することができます。
成功するためには、明確なターゲット設定、高品質なサービス、指導力・コミュニケーション能力の高いインストラクター、そしてテクノロジーを駆使した顧客体験の向上が不可欠です。