私の元には毎日のようにフィットネスのフランチャイズの案内が届きます。
最も多いのは、24時間フィットネスですが、最近はパーソナルトレーニングジム、ホットヨガ、ピラティスジム、シュミレーションゴルフジム、格闘技系ジムと多岐にわたって連絡があります。
フィットネクラブクラブ・スポーツ施設専門のアドバイザーをしていますので情報収集しているつもりですが、全く聞いたことのないジムなどからもフランチャイズで出店しませんか?という案内があります。
驚くほど膨大な量なので「本当にこんなにフィットネスジムが増えているのか?」「フランチャイズで出店したいという人がそんなに多いのか?」と疑問に思います。
サイドビジネスとしてフランチャイズを検討する経営者の方は多いと思いますが、本当にフランチャイズで良いのでしょうか?
業界情報を知らなければ「手っ取り早いフランチャイズが楽」と考えるのは分からないでもありませんが、自身でビジネスを成長させた経験がある方は、フランチャイズに頼らずともビジネスを成功させることができるかと思います。
本日は、フランチャイズでのフィットネス関連ビジネスの出店のデメリットを考えたいと思います。
フランチャイズビジネスのデメリット
先ず、フランチャイズ(以下、FC)ビジネスは、フィットネスに限らず、経営の自由度が低いです。
何か問題や改善点があった時も本部の指示を仰がないと行動に移すことができませんし、トラブルがあった際にも加盟店が独自に判断するのは難しい場合があります。
そのため問題改善に時間がかかり、顧客が離れてしまったり評判が悪くなる可能性もあります。
FCビジネスは、当然ながらロイヤリティの支払いが発生します。
売上が想定通りに上がらない場合でも、ロイヤリティを支払う義務が発生します。
売り上げが悪いからと言って契約解除しようにも解約時に違約金が発生することがほとんどです。
私の知り合いにも解約違約金が高いことから、赤字経営を何年も続け契約期間満了時には、借金だけが残ったという人がいました。
また、契約解除後に同業種での新規開業に制限を付けている企業もあります。
「全て本部にお任せ」「集客は本部が行います」と甘い言葉を書いていますが、実際のところほとんどサポートがない場合もあります。
また、サポートがあっても店舗周辺の人口や世帯層、競合店の影響によって収益が上がらない場合もあります。
集客しようとあれこれ案を考えても店舗のイメージやメニューなどがあるため本部の経営方針に従わなければならないことがほとんどです。
SNSで集客しようと思っていても本部が禁止しているところもあります。
また、逆に自店舗がどれだけ努力して良いイメージを持っていただいたとしても本部にブランドイメージが低下するような事が起こると自店舗のイメージも低下する可能性があります。
いかがでしょうか?
それでも皆さんはFCでのフィットネス出店を検討しますか?
フィットネスだけではありませんね。
ありとあらゆるFCビジネスに同じことが言えると思います。
フィットネスジムは、飽和状態にあり、価格競争の時代に入ってきました。
ようは衰退期に入ったと言えます。
FCフィットネスに加盟するのであれば、デメリットを知った上で十分に将来性を考えてから加盟することをお勧めします。