フィットネス業界、売上1位のコナミスポーツ株式会社が、2021年2月に9店舗を閉店しました。
そして、5月末には更に16店舗を閉店するとの発表がありました。
このニュースには、多くのフィットネス関係者が驚かれたことと思います。
私もその一人です。
コナミは、大阪の吹田でジュークボックスのレンタルを営む会社でした。
ビデオゲーム、テレビゲーム業界の進出で大成功し、その後は様々なビジネスを展開しています。
海外でカジノビジネスも展開しています。
コナミスポーツは、そのコナミホールディングスの子会社になりますが、ここまで大きな企業がこれだけ思い切って閉店するとは思いもしませんでした。
大企業だからこそ、売り上げの低い店舗はズルズルと続けることなく閉店することを決定したのかもしれません。
コロナが猛威を振るうようになり、フィットネスクラブの会員様の退会理由の4割がコロナの影響と言われています。
私自身もスポーツジムを経営していますが、ほとんど通っていなかった幽霊会員さんや運動のモチベーションがそもそも低い会員様達に辞めるきっかけを作ってしまったのがコロナだと感じています。
「コロナが落ち着けば戻ってきたい」
「状況が変われば戻ってきたい」
と仰ってくださる会員様もいらっしゃいますが、私の29年の経験から申し上げると、一度退会したお客様が戻って来る確率はほとんどないと思っています。
しかし、悲観的になる必要はありません。
必ずV字回復する時が来ます。
コロナ終息後は、”健康”がコロナ以前よりも更にに重要視され、クラブにとって大きな成長の機会となると予測しています。
フィットネスクラブにどんなチャンスが眠っているか?
リモートワーク、コロナ太り、コロナフレイルとコロナによって健康被害の影響は多くの人に現れています。
中国やニュージーランドは、新型コロナウイルスのまん延が落ち着き、フィットネスクラブの新規会員の数が急増している国もあります。
コロナウィルスは、人の体に直接的に健康を害するウィルスの問題だけでなく、先の見えない社会に対する不安やストレスもメンタルヘルスという点でも問題をつくり出しました。
免疫力を上げる、心の健康を維持してくれるものとして、運動が必ず脚光を浴びる時が来ます。
今こそ、その時のための準備をする時です。
時短営業の延期やまん延防止等重点措置の発令により、今まで以上に柔軟に臨機応変に対応することがフィットネスクラブには必要になります。
今あるサービスの強化、今ないサービスを生み出すこと。
コロナウィルスは非常に迷惑な存在でしかありませんが、私たちのビジネス戦略を考え直すきっかけとなりました。
今、この状況を乗り切るか、コロナ終息後にどう動くかが私たちの未来を創ります。
具体的な内容は、フィットネスクラブそれぞれ強みが異なりますので、クラブの強みを生かしたサービスをご検討ください。
周りと同じことをしていれば、今までと同じことをしていれば、結果も今までと同じ、もしくはそれ以下となります。
結果を変えたいのであれば、行動を変える必要があります。