運動アプリ、トレーニングアプリは近年、急速に進化しています。
AIがパーソナルトレーナーとして指導してくれたり、3日坊主を防ぐ工夫やモチベーションを高めてくれるよう様々な角度から進化しています。
運動アプリは、フィットネス関係者である私たちにどのような影響を与えるでしょうか?
トレーナー、インストラクターの存在意義さえも大きく変えつつあると感じます。
今後、これらのアプリがどのような進化を遂げる可能性があるのか、いくつかの視点から考えてみたいと思います。
パーソナライズされたトレーニングプランの提供
テクノロジーの発展により、今後は遺伝子情報に基づいたその人に最適なトレーニングプランの提案が可能になることが考えられます。
また、既に存在していますが、スマートウォッチやフィットネスバンドなど、ウェアラブルデバイスと連携し、心拍数、睡眠時間、ストレスレベルなどのデータをリアルタイムで収集したものをAIが分析し、より詳細なトレーニングや栄養、休養のアドバイスができるようになることも予想できます。
トレーニングの様子を動画撮影することで、AIがユーザーのフォームを分析し、正しく、より効率的なフォームを提案することで、トレーニングをする人の怪我のリスクを減らすことも可能になると思います。
また、バーチャルリアリティ(VR)や拡張現実(AR)の活用が益々盛んになることが予測されます。
VR技術を活用しすることで、自宅にいながらにして、まるでジムにいるような臨場感あふれるトレーニング体験を提供することで、没入感をアップさせ、モチベーション低下を防ぐことができるかと思います。
VRでは、世界中のトレーナーから指導を受けることが可能になります。
ゲーム感覚で楽しく運動できるアプリもありますが、ポイ活などとも連携し、お小遣いを稼ぎながら運動することができるアプリも益々増えていくことが予測されます。
面白さを加えても継続できない人は継続しませんので、運動の継続性を高める工夫が様々なアプリで行われるかと思います。
例えば、コミュニティ機能の強化です。
日本だけでなく世界中のユーザーと繋がり、モチベーションを共有できるオンラインコミュニティが形成したり、知人や友達、コミュニティメンバーと協力して目標達成を目指すといったものも増えてくると思います。
AIは指導だけでなくカウンセリングなども行うようになってくると思います。
カウンセリングなどまで行うようになってくるとメンタルヘルスとの連携も色濃くなってくると思います。
ユーザーのストレスレベルを測定し、ストレス軽減のためのエクササイズや瞑想なども提案し、睡眠データに基づいた睡眠改善プログラムなどを提供できるようになると思います。
食事の記録機能のあるアプリは何年も前から存在しますが、AIの発達により、より栄養バランスの良い食事の提案や一日の運動量、血圧、血糖値など、様々な健康データと連携し、総合的な健康管理をサポートが可能になるかと思います。
ともすれば、AIが健康データから、病気のリスクを予測し、予防策を提案するということもするようになってくると思います。
運動アプリやAIパーソナルトレーニングアプリは、今後も急速に進化し、私たちの生活に深く根付いていくことが予想されます。
これらの技術を活用することで、より手軽に、そして効果的に健康維持や体力向上を実現できるようになると思いますが、国や自治体、企業が動かない限り、私はそれでも日本に運動をする人、健康意識の高くなる人はあまり増えないと思っています。
フィットネス業界、運動指導者達は、アプリとAIの発達によって多くのトレーナー、インストラクターが必要でなくなってしまうかもしれません。
自宅にマシンやプール、専門的な設備を置くことはできませんし、直接的な人との関りを重要視する人も存在しますのでフィットネクラブや運動施設自体が必要なくなってしまうことはないと思いますが、物価高等で節約する人が増えていく中、アプリやAIに取って代わられないよう危機感を持つ必要があると思います。