コロナ禍のフィットネスクラブのあり方

新型ウイルスの影響により、大手でも前年度の売上より6割から8割近く下回るフィットネスクラブがほとんどとなっています。

感染拡大防止のためによる臨時休業や営業時間の短縮。

緊急事態宣言が解除された後も営業を再開したものの、スタジオレッスンの利用人数が制限したことにより、退会者が続出しているフィットネスクラブも多いです。

第3波の到来により、今後も感染者の数次第で、更に客足が遠のく恐れがあります。

これは、大手フィットネスクラブだけでなく、個人事業としてスポーツジムの経営している人たちにとっても脅威です。

2021年は、フィットネスクラブ、スポーツジム、運動教室の大倒産時代となる可能性も否定できません。

とはいえ、この状況でも入会者を獲得し、退会者を最小限度に止めているフィットネスクラブ、スポーツジムも存在します。

業種的にこのコロナ禍の状況で最高益を打ち出す企業はないとは思いますが、それでもコロナ以前と同様の売上を獲得するには、どうすれば良いでしょうか?

私は、フィットネスクラブも今こそビジネスの基本に立ち返る必要があると考えます。

1,他フィットネスクラブとの差別化を明確に打ち出す

2,ブランディングをし続ける

3,広告方法(集客アプローチ方法)を多様化させる

4,ホームページのSEOを上げる

5,ホームページの内容を常に更新・改善する

6,SNSの更新を魅力的なものにする

7,ブログ、メールマガジン等を継続的に更新する

8,既存顧客の満足度を上げる方策を練る

9,既存顧客から紹介入会を増やすための方策を練る

10,退会防止案をいくつもつくる

11,オンラインでのサービスを充実させる

12,顧客ターゲットを広げる

13,再度、コンセプトを明確にし、スタッフ、顧客に伝える

14,コロナウィルス感染防止に努力をしているところを顧客に明確に伝え

私の自宅の近所の24時間フィットネスは、ドアも開いておらず、中を見ることが出来ません。小さな窓があるだけで、室内の換気がどうなっているのかが全く分かりません。

いたずらに幟や看板を増やし

“入会金ゼロ+1か月目の会費無料”

というキャッチコピーだけを全面に出しています。

「この状況にこのクラブのオーナーは、どう考えているのだろう?」

と純粋に知りたいと思うのは当然だと思います。

ホームページを見てもフランチャイズなので、本社の情報以外に店舗情報は住所しか記載されていません。

店舗として、SNSをしてはいるものの全く更新されていません。

このようなクラブに新たにお客様が増えるでしょうか?

コロナウィルスにより、時代は強引に変えられてしまいました。

今までのやり方では、フィットネスクラブだけでなく、どのようなビジネスでも生き残っていくことは困難な時代です。

先ずはビジネスの基本に立ち返り、今までになかったサービス・価値観を提供することをお考え下さい。

吉沢陸