フィットネスクラブ、スポーツジム、スポーツ施設の利益を上げるためには入会者を増やし、退会者を減らす必要があります。
しかし、そもそも論を言うと、『日本中に運動をする人を増やす』必要があります。
これは、運動指導者でもある私の永遠のテーマでもあります。
本日は、どうすれば、運動をする人を増やすことが出来るかを考えたいと思います。
1.運動のメリットを理解してもらう
とにもかくにも先ずは運動の重要性、必要性を多くの人に知っていただく必要があります。
運動には、健康維持増進、ダイエット、ストレス解消、仲間づくり、所属の欲求を満たす、といった様々なメリットがあります。
しかし、これらのメリットに気づいていない人や理解していない人も少なくありません。
そのため、先ずは運動のメリットを理解してもらうことが重要です。
フィットネスクラブのスタッフブログに個人的な投稿を書いて、スタッフのファンを増やし、来店率促進や退会防止を促すことは悪いことではありませんが、運動指導者は、ありとあらゆる手段を使って、運動のメリットを発信すべきだと思います。
何よりも指導者自身が運動を楽しんでいること、運動をしているお陰で幸せであることを発信することが必要だと考えます。
ネットの情報のコピペで偉そうなことを書かれても、見ている人の心には響きません。
運動のメリットを理解してもらうためには、テレビや新聞、インターネットなどのメディアで紹介された内容を施設内に貼りだすことも有効です。
また、学校や企業、自治体などで健康教育セミナーや運動イベントの開催などの手段も考えることが出来ます。
2.運動のハードルを下げる
運動を始めるハードルが高いと、なかなか運動を始めることが出来ません。
運動のハードルを下げるために、以下のようなものが挙げられます。
・ジムや施設の敷居を低く感じていただける工夫をする(ホームページの作りやブログ、SNSで投稿する内容の見直し)
・初心者でも出来ることを伝える
・無理のない目標で良いことを伝える
・短時間でもよいことを伝える
・自分に合ったタイミングでよいことを伝える
・自分がよいと思う運動でよいことを伝える
・道具を買いそろえる必要がないことを伝える
・始めるのにお金がかからないことを伝える
・仲間と一緒に出来ることを伝える
・一人でも問題ないことを伝える
・その運動の何が楽しいのかを伝える、感じてもらう
運動を楽しいものであると感じることができれば、始めやすく継続しやすくなります。
最も重要なのは、健康になるといったメリットよりも、運動そのものの楽しさではないでしょうか。
3.運動を楽しいと感じてもらう
先ほど、最も重要と書きましたが、運動を楽しいと感じてもらうために、以下のようなことが考えられます。
・目標を達成する達成感を味わえること
・自分の体が変わっていくことを実感できること
・発表する場がある
・競争する場がある
・成果を数値化することが出来る
いかがでしょうか?
フィットネスクラブ、運動施設は飽和状態になっていると思います。
施設だけ増えてお客さんを取り合いしているのが今のこの業界ではないでしょうか。
であれば、今以上に運動を始める人を増やす以外に利益を上げる方法は、客単価を上げる以外にありません。
運動指導者、運動施設運営者、経営者は、運動のメリットを伝えること、運動のハードルを下げること、運動が楽しいと思ってもらえることを告知し続けることが使命ではないでしょうか。